2017年10月9日月曜日

Nutanix X-Rayの紹介と活用法 その2

前回はX-Rayができた背景を紹介しました。
では、X-Rayのメリットをご紹介します。

その1
X-Rayは、無料
X-Rayは、無料で提供されています。
Nutanix Communityからダウンロードできますので、だれでも試すことができます。
提供バイナリは、qcow2か、ovfで提供されていますので、仮想マシンが動作する環境があればそれだけで大丈夫です。


その2
X-Rayは、GUIで使いやすい
X-Rayは、GUIで操作できます。
また、従来のテストツールではわかりにくかった、時間軸をもとにした表示をしてくれますので、キャッシュありきの現代ストレージであってもどのタイミングでキャッシュが枯渇して動作が変わったかなどを見ることも可能です。

▼X-RayのGUI画面(サンプルで入っているパフォーマンス画面)


その3
X-Rayは、テストケースが実体のワークロードにかなり近い
X-Rayは、従来のIOパフォーマンス測定ツールと違い、特殊なパラメーターを入れるわけではなく、実体のワークロードの種類があらかじめ設定されており、そこから測定したいワークロードを選ぶだけです。難しいパラメーターをいろいろと設定することもありません。また、HCIという観点に基づいたテストツールのため、ノードを1台ダウンさせた際のパフォーマンス測定を行うシナリオなどもあります。
シナリオは以下のようなしなりが用意されています。

シナリオの種類
Database Colocation
Snapshot Impact
Rolling Upgrade
HCI Workflow
OLTP Simulator
Four CornersMicrobenchmark
Sequential Node Failure
VDI Simulator
Extended Node Failure


その4
X-Rayは、偏りがない
X-RayはNutanixが作ったものなので、Nutanixに有利なように作られているんでしょ?って思われるのは普通だと思います。
しかし、その答えはNOです。
X-Rayは、オープンソースのfio(エフアイオー)を採用しています。
fioは、オープンソースでgithubに公開されていますので、もしfioの動作が偏っていると思われるのであれば、ぜひソースコードを読んでいただければと思います。


無料で、ワークロードは現実的、GUIで使いやすくて、特定のメーカーに偏りがいのであれば、これは使うしかないですね!

次回からは、構成と導入について紹介したいと思います。




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